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第12回インターエスニック・リーダーシップ育成研修会・東京におけるウリグン(Urgen)副会長の演説

第12回インターエスニック・リーダーシップ育成研修会・東京におけるウリグン(Urgen)副会長の演説

第12回インターエスニック・リーダーシップ育成研修会
IMG_0999IMG_0995ウリグン(Urgen)南モンゴルクリルタイ副会長

 皆さん、こんにちは。
 南モンゴルクリルタイのウリグンです、まず最初に、この会議に私たちに発言の機会をくださいました司会者の楊建立様、韓連潮様に感謝を申し上げます。また、南モンゴルのことに感心させてくれた中国人の皆さま、及び日本人の皆さまに感謝を申し上げます。
 わたくしは、この場を借りて、中国の現状と、私たちの組織、南モンゴルクリルタイ(世界皆もモンゴル会議)について報告させていただきます。
 中国は現在、習近平体制の中、また、新たな時代の始まりを迎えていると考えられます。現在の中華人民共和国は1949年に建国され、毛沢東指導下における共産党一党独裁という新たな体制が出現しました。そして、1981年以後、改革開放という新たな体制に変わりましたが、昨年10月、再び中国は「新時代」を迎えたと言われています。しかし、中国の体制が何度「新時代」を宣言しても、私たちにはもう関係のないことです。南モンゴル、チベット、ウイグル地域においては、何一つ新しい時代は訪れていません。
 20世紀後半から、さらに厳しくなった政治的環境の中で、南モンゴル人は、常に困難な日々を送り現在に至るまで状況は改善されていません。独立と民族自決権を失ったときから、我々南モンゴルは、支配者の都合のいい形で改編された歴史観を押し付けられ、独自の文化伝統は破壊、もしくは侮辱され、南モンゴルの若い世代は歪んだ教育によって民族としての誇りも伝統文化も失いつつあります。
 共産主義体制、共産党独裁体制は、20世紀から現在まで、政治犯収容所、粛清、民族虐殺など、多くの悲劇と莫大な犠牲者を人類史にもたらしました。同様に、ファシズム体制もまた、戦争と、人種差別主義による民族虐殺という同様の悲劇をもたらしました。この二つの体制は、果たして過去のものと言い切れるでしょうか。私たちは今日、ふたたびファシズムや共産主義の悪夢がもたらされるのではないかという危惧を持ち始めています。
最近の十何年の間で、アメリカ、日本及びヨーロッパの国々の政治家たちは、中国に対して、かってヒトラーのナチス政権が軍拡や他国への侵略の意志を示した時、ミュンヘン会談において当時の欧米民主主義国が犯した過ちを繰り返しているかのようです。これらの国々が中国との妥協の際用いる、経済的利益、国益、多文化共生の尊重、グローバリズム、地球温暖化政策のための協調などの言葉を聴いていると、まるで世界は、中国が中華帝国という巨大な独裁体制を構築することを支援しているかのように見えます。それは、美しい花の言葉のもとに、悪しき実が実っているようです。
現代社会は、かってない帆と通信技術が発達しました。しかし、それが中国政府に利用され、まず、中護国国内において、国民の基本的人権を弾圧するために利用されています。いや、中国だけではなく、その悪魔の手段は、アメリカ、日本、ヨーロッパまでに広がりつつあります。しかし、これらの国々の政治家、マスコミは、それを見て見ぬふりをしているうちに、時代はさらに悪化していきます。
 中国人民は、独裁体制の暴力と、その拝金主義によって肉体的にも精神的にも支配され、今や、彼らは恐怖によって麻痺するか、もしくは自分の生活をどう守る海外は考えられない状態に置かれています。南モンゴル人も、チベット人も及びウイグル人もこのような政治的環境に洗脳され、愚民化され、騙されています。
 このような悲惨な状況下に置かれた中護国国内の同胞を救い出すために、もはや沈黙は許されません。私たちは、海外のモンゴル人組織の連帯によって、南モンゴルの自由と民主主義、人権擁護、そして民族自決権確立のために活動する組織、南モンゴルクリルタイを昨年結成し、活動を開始しました。
南モンゴルクリルタイは、自由と民主及び人権を尊敬して、公平と正義の価値観に従い、南モンゴル人が、人間としてあるべき権力を獲得するために、全力を尽くして活動し、南モンゴル人の共同利益を保護するために存在します。共産主義やファシズムが人類に再び拡大することを阻止するために、我らは来年に国連に、「中国政府が文化大革命時期にモンゴル人に対して行ったジェノサイドの記録」を、世界の記憶遺産として登記申請する準備作業を行っております。
 この世に共産主義政権・ファシズム政権が、再び姿を現す危険性に対し、私たちは警告を発するとともに、参加された皆様と共に、そのような危険な体制が再び国際社会に悲劇をもたらすことを阻止するために、それぞれの国で、そして国際社会に訴えていくことは、私たちの責任であり、義務でもあることを申し上げます。私たちの、ファシズムと共産主義を再び許さないという声を上げることによって、多くの中国人民を覚醒させ、また、国際社会の自由と民主主義の価値を信じる人々と共に声を上げることによって、この世界から、悪魔の独裁政権を消し去らねばなりません。悪魔は、今や沈黙すればするほど巨大化していきます。私たちには沈黙は許されません。
 ご清聴ありがとうございます。