中華人民共和国政府の南モンゴルジェノサイドに対する抗議文

中華人民共和国政府の南モンゴルジェノサイドに対する抗議文

中国政府は南モンゴルへのジェノサイドを直ちに停止せよ

抗議文

中華人民共和国

国家主席 習近平 

 中華人民共和国の1949年の建国は、私たち南モンゴル人にとっては受難の始まり以外の何物でもなかった。民族自決、モンゴル独立の権利は、モンゴル人の一人もいない大国列強の会議において踏みにじられ、わが南モンゴルは中華人民共和国の「内モンゴル自治区」として編入されてしまった。

 この時、モンゴルの共産主義者の中には、民族自治の原則は守られるという、中国共産党の甘言を信じた人たちもいた。しかし、それはすぐに裏切られた。モンゴル騎兵たちは中華民国との内戦時、さらにはチベット侵略でも前線に立たされ、モンゴルの僧侶や知識人は50年代から弾圧された。60年代の文化大革命時には、モンゴル人に対する全土におけるジェノサイドにより、数十万ともされる犠牲者が生まれ、あるものは生命を奪われ、また身障者となった。

 そして、ジェノサイドは現在も進行中である。今年9月から、モンゴル全土の学校から、民族の魂とも言うべき母語の教育はすべて廃止される。モンゴル人は民族の自決権を奪われ、生命を奪われ、ついには言葉さえ奪われていくのだ。これは民族の文化伝統を途絶えさせる文化ジェノサイドであり、私たちモンゴル人は民族の誇りにかけてこの蛮行を許すことはできない。

 そして、南モンゴルの草原は、改革開放と経済発展という宣伝のもと、中国人企業による資源の乱開発と環境破壊により、急速な砂漠化が進んでいる。これは単に南モンゴルのみならず、この環境破壊から発生する黄沙はここ日本にも及ぶ重大な健康被害をもたらしている。中国共産党の蛮行は、地球環境にも多大な被害を与えているのだ。これもまた、中国政府による環境ジェノサイドというべき蛮行である。

 本日、私たち海外の南モンゴル人同胞は、中国政府の南モンゴルジェノサイドに抗議しるために国際的な同時行動を行っている。しかし中国政府は、民需主義国であるここ日本をはじめとする各国においても、私たち南モンゴル人を監視し、時には故郷の家族を人質に脅迫行為や情報提供を要求している。このような行為は他国に対する主権侵害であり、同時に私たち南モンゴル人の海外同胞への人権侵害である。私たちはこのような行動を直ちにやめることを要求するとともに、各民主主義国政府にこの脅迫の実態を報告し、適切な制裁措置を取ることを求めることを宣告しておく。

 2023年5月7日

5.11記念抗議活動組織委員会