南モンゴル(内モンゴル自治区)で、今、このような悲劇が起きています!
南モンゴルでは、ウイグルやチベットと同様に、中華人民共和国(PRC)の建国以来、人々が容赦なく抑圧されてきました。 現在、中国はこの地域に住む民族を絶滅させるためのいくつかの政策をさらに実施しています。
1、母語であるモンゴル語の教育現場からの廃絶:文化ジェノサイド
中国政府はこの秋、9月から、教育現場における言語をすべて中国語とし、南モンゴルにおける母語教育を完全に廃止する方針を決定しました。これは中華人民共和国憲法第4条における「各民族はいずれも自己の言語・文字を使用し発展させる自由を有」する」という条文にも違反します。また、国連で1992年に認められたマイノリティ権利宣下1 条 1 項「(国家の義務)加盟国は、その領域内で、少数者の存在並びにその民族又は種族的、文化的、宗教的及び言語的アイデンティティを保護し促進するために適切な立法措置」にも違反する行為です。民族の魂である母語の教育現場からの廃絶は、文化ジェノサイドが南モンゴルにおいて行われていることを意味します。
2,環境破壊と黄砂の発生による周辺諸国への被害拡大
南モンゴルの草原は、改革開放と経済発展という宣伝のもと、中国人企業による資源の乱開発と環境破壊により、急速な砂漠化が進んでいます。中国政府はこれをモンゴル人牧畜民の放牧が原因だと主張していますが、逆に、伝統的なモンゴルの遊牧生活を禁止し、定住を強制したことが、モンゴルの土地の荒廃を招いたのです。この環境破壊から発生する黄沙はここ日本にも及ぶ重大な健康被害をもたらしています。中国共産党の蛮行は、地球環境にも多大な被害を与えているのです。
3,国境を越えたモンゴル人に対する人権侵害・脅迫行為
中国政府は、民主主義国であるここ日本をはじめとする各国においても、私たち南モンゴル人を監視し、時には故郷の家族を人質に脅迫行為や情報提供を要求しています。これは他国への主権侵害であり、国境を越えた人権侵害です。
私たち南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)は、この実情をG7が開催される広島の地で訴え、世界の民主主義国が、中国政府にこれらの行為を即時中止することを求めます。
南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)