【10.19大阪】ウルゲン:「モンゴル・チベット相互承認条約調印110周年記念国際シンポジウム 論文集」発行記念第二弾大阪集会

【10.19大阪】「モンゴル・チベット相互承認条約調印110周年記念国際シンポジウム 論文集」発行記念第二弾大阪集会が昨日(10月19日)大阪 なんば市民学習センター第一研究室 にて行われました。次は、主催側である南モンゴルクリルタイウルゲン副会長の挨拶であります。

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皆様、こんにちは。この度大変お忙しい中「モンゴル・チベット相互承認条約調印110周年記念国際シンポジウム 論文集」発行記念集会にお越しいただき深く感謝申し上げます。そして長年私たちの活動を応援していただき、改めてここで感謝の意を表すると共に厚くお礼を申しあげます。 中国共産党政権は75年間大勢の中国人をモンゴル草原に移住させ、モンゴル人の財産と土地を奪い、モンゴル人を虐殺し、資源を掠奪して来ました。それが故に南モンゴル人の伝統的な生活基盤が崩れ、環境が破壊され、モンゴル草原で発生した黄砂が日本まで飛んで来ています。 モンゴルの近代化は日本と切っても切れない関係があります。私たちモンゴル人が日本に留学した歴史は100年前からです。1902年に近代的な小学校がモンゴル草原で創設され、そのおかげで、私たちの先輩たちが留学生として、日本人と机を並べ先進的な知識を得ました。それだけではなく、20世紀初めから,第二次世界大戦が終るまで、南モンゴル人が中国人の侵略を攻めようと日本人と肩を並べ、力を合わせて戦ってきた歴史があります。 今日になって、南モンゴル人の唯一の精神的な柱になっている子どもたちが母語で教育を受ける権利さえ奪われてしまいました。その政策を反対した方々が拘束され、行け不明になり、残酷な弾圧を受けています。そして卑劣な手段で人々に恐怖を与えています。 昨年7月に東京大学で開催された「モンゴル・チベット相互承認条約調印110周年記念国際シンポジウム」に参加された先生方による論文集が発行されました。モンゴルとチベットが、110年前独立国として対等の立場で外交を展開し相互条約を締結してきたこと、中国政府の両国は固有の中国領土であるとみなす言説には全く根拠のないことをこの論文集に明記しています。中国政府の事実無根のことが明らかになり、参加者全員の歓声と共に再度中国政府の詐りであることを皆様と共に確認出来ました。そして更に今現在続けられている中国政府による民族ジェノサイドを阻止することもこの集会にて皆様とともに再確認したいと思います。その現状を自由、人権、平和を認めている1人でも多くの方々に知っていただきたいと思います。 皆様のご理解とご応援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。

南モンゴルクリルタイ

副会長ウルゲン