デン・ハーグのオランダ議会にて議会外交委員会が「中国問題」テーマで議論

デン・ハーグのオランダ議会にて議会外交委員会が「中国問題」テーマで議論

2月12日、デン・ハーグのオランダ議会にて議会外交委員会が「中国問題」をテーマで議論を行った。

会議に参加された議員たちは、中国の政策がもたらす課題、特に人権、経済的依存、安全保障、政治的影響力についてしっかりと理解していることを示した。外務大臣も会議に招かれ、オランダで活動する南モンゴル、チベット、ウイグル、香港島のNGO 組織の代表たちも招かれた。

議論では、東トルキスタンとチベットでの大量虐殺と弾圧などの主要な論点の多くが直接取り上げられた。香港における自由の解体と制裁逃れのための香港の悪用、モンゴルの言語と文化への組織的抑圧を含むモンゴルのアイデンティティの抹消、オランダのディアスポラコミュニティへの圧力を含む中国の国境を越えた抑圧が議論され、また中国への経済的依存の解消、EUのより強力な対応の必要性、台湾に対する中国の圧力の増大と、それに対するより強力な抑止力の必要性、また、南半球における中国の影響力偽情報キャンペーンなどが討議された。

より広範な議論に加えて、ヤン・パテルノッテ(D66)とデルク・ボスウィック(CDA)は、新しい中国戦略に関するイニシアチブノートを正式に提出した。この文書は、中国を単なる貿易相手国ではなく、国際的に対峙しなければならない存在として公式に認識するという大きな政策転換が提案された。

最近、チベット、ウイグルや香港の人権問題が欧米諸国に注目されているが、南モンゴル問題はまだまだ知られてないのが事実である。今回オランダの議会で南モンゴルを含む中国の多民族への人権抑圧などが討論されることは初めてのことである。これも、オランダでのチベット、ウイグル、香港と南モンゴルの運動家たちの連携がもたらした結果である。

情報によれば次のステップで、国会議員とコミュニティとの円卓会議は実現される予定である。

参考:在オランダ南モンゴル、チベット、ウイグル、香港のNGO団体の連盟要望書