中国政府は南モンゴルにおける人権弾圧・環境破壊。民族浄化政策を直ちに停止し
南モンゴルにおけるモンゴル民族の自決権を認めよ!
中国共産党独裁体制は、彼らが「内モンゴル自治区」と呼ぶ、わが南モンゴルの草原と、そこに住むモンゴル人に対し、1949年の中華人民共和国建国以後、継続して、人権弾圧、環境破壊、そしてモンゴル人に対する事実上の民族浄化政策を継続してきた。中華人民共和国の現代史は、わがモンゴル人の受難と虐殺の歴史である。私たちは、これ以上この民族浄化政策が継続することを、いかなる意味でも許すことはできない。
1950年代から、既に、南モンゴルにおいては伝統的な遊牧生活や仏教信仰が否定され、僧侶や知識人への弾圧が始まった。文化大革命時代は、中国政府の認めるところでも約3万、実際には、拷問や暴行の後遺症で死んでいった人々や障碍者となった人々を含めれば、数十万規模での虐殺が南モンゴル全土で繰り広げられた。そして、改革開放の時代になっても、モンゴル人に対する弾圧と民族浄化政策は変わることなく続けられている。
今モンゴルでは、本来モンゴル人が活用すべき地下資源が、中国人入植者や中国人企業による、乱開発と露天掘りなどの無秩序な発掘によって強奪されている。本来伝統的な遊牧生活を営むはずだったモンゴル草原は、無理な耕地化により深く傷つき、現在は工場の流廃液や公害によって汚染されていく。さらに、モンゴル人の土地は不当に奪われ、それに抗議・陳情を繰り返すモンゴル人たちは警察の無慈悲な弾圧を受けている。
さらにモンゴル人は、その民族のアイデンティティである言語すらも奪われている。モンゴル語での学習ができる学校は遠隔地に飛ばされ、中国語ができなければろくな就職口もなく、しかも、中国人の流入がすでにモンゴル人の人口を上回った現在の南モンゴルは、まさに中国共産党の「植民地」と化しているのだ。
しかし、私たちは決して、中国共産党の暴力には屈しない。南モンゴルにおいて、人々は何度弾圧されても、自らの草原を守り、モンゴル人としての誇りを守るために抗議行動を続けている。私たち海外のモンゴル人は、この12月10日の人権デーに、民主主義のここ日本で、中国大使館に向け、南モンゴルの同胞のために抗議の声を上げる。
南モンゴルにおける人権弾圧を直ちにやめよ。
南モンゴルにおける環境破壊を直ちにやめよ。
南モンゴルをモンゴル人の手に!モンゴル人の民族自決権が確立する日まで、私たちは抗議行動を続ける。中国政府は、ナチス同様の民族浄化政策の責任を、歴史において果たすときか必ず来るだろう!
平成29年12月10日
南モンゴルクリルタイ