中華人民共和国建国記念日に際し弾圧と圧迫を受ける民族による共同声明

中華人民共和国建国記念日に際し弾圧と圧迫を受ける民族による共同声明

 今年の10月1日は中華人民共和国が建国されて75年目、3/4世紀となる中国の「国慶節」です。

 しかし中国共産党政府の圧政下にあるウイグル人、チベット人、モンゴル人、香港人、そして多くの中国人にとって、この日は弾圧と虐殺の始まった日として記憶されています。

 中国における独裁体制は強化され続け、人権状況は悪化の一途をたどっています。独立国であった東トルキスタン、チベット、南モンゴルを植民地化し、民族の歴史や宗教、文化を奪い、住民にはジェノサイドを行っています。数百万人にものぼるウイグル人を強制収容所に入れ、多くのチベット仏教寺院やイスラム教のモスクを破壊し、自然環境を破壊し、民族言語による教育を廃止し、子どもたちを寄宿学校に入れ愛国教育を強制しています。

 一国二制度を50年保証するとした国際条約の下、イギリスから中国へと香港は主権移譲されましたが、その半分の25年にも満たないうちに中国はこれを破り、香港の民主主義は否定され、愛国教育が始まるなど、本土化されようとしています。

 1989年の天安門事件、2022年の白紙革命など、自由と民主化を求め声をあげる中国の国民に対しても厳しい取り締まりが行われています。

 中国は周辺国に対する拡張主義を隠そうともせず、隣国の領土や領海を手中に収めようとしています。歴史上一度も支配していないにも関わらず、台湾に対しての「国家分裂」への処罰指針を発表しました。また国内の不満をそらすため、ことさらに反日を煽る教育や世論を形成してきたため、中国在住の日本人が殺害されるなど実害が生じています。

 本日私たちは、中華人民共和国建国記念日がまさしく、中国共産党独裁体制の成立および、民族ジェノサイドが始まった記念日であるとして、抗議のためにこの場に集いました。

 民族ジェノサイド、強制収容所、民族言語教育の排除、宗教弾圧、言論活動への弾圧など、これまで行ってきた国家犯罪を今すぐ停止するよう求めます。

 また主権国家である台湾への野望を捨てること、さらに歴史的にも法的にも認めがたい、周辺国の海域、陸域への領有権の主張をやめることを求めます。

 アジアの自由と平和のため、私たちは力を合わせ戦い続けることを宣言します。

2024年9月29日

中華人民共和国建国記念日抗議デモ実行委員会

在日チベット人コミュニティ、Students for a Free Tibet Japan、日本ウイグル協会、南モンゴルクリルタイ、世界モンゴル人連盟社会政治部、Stand with HK@JPN、Lady Liberty Hong Kong、民主中国陣線、境外勢力、在日台湾同郷会、反暴政アライ・台湾、アジア自由民主連帯協議会