南モンゴルクリルタイ緊急声明 ~中国政府はハダ氏に直ちに適切な治療と自由を与えよ~

南モンゴルクリルタイ緊急声明
中国政府はハダ氏に直ちに適切な治療と自由を与えよ

 南モンゴル人権情報センターの情報によれば、1月25日、南モンゴルの人権運動家ハダ氏が、中国国家安全局の職員によって、自治区の首府フフホトの病院に緊急搬送された。妻のシンナ氏によると、ハダ氏は現在も内モンゴル医科大学付属病院の集中治療室に入院している。
ハダ氏は南モンゴルにおける中国政府の様々な蛮行に対し抗議し、その結果不当に逮捕され、15年間の獄中生活を送ったのちに、2010年に刑期を終えたはずだがその後も不当な拘留状態に置かれ、現在まで事実上の軟禁状態にあり、家族とも切り離された状態にあった。
ハダ氏は健康をひどく害されており、適切な治療が施されるべきである。何よりも自由な生活が保証されるべき立場でありながら、中国政府はハダ氏を30年にもわたって精神的にも肉体的にも虐待してきたのだ。ハダ氏にも妻シンナ氏にも仕事に就く機会を与えてこなかった中国政府は、今回の治療の費用を貧窮状況にあるシンナ氏に要請してきたことは極めて遺憾である。
ハダ氏は今年1月にノーベル平和賞候補としてノミネートされている。しかし、かつて同平和賞を受賞した劉暁波氏は、獄中で十分な治療を受けることもできずに獄中死した。ハダ氏が同じ運命に見舞われてはならない。

1, ハダ氏とその妻から自由と労働の権利も奪った中国政府は、直ちに無償で適切な治療を施さねばならない。
2, ハダ氏の軟禁状態は直ちに解かれ、ハダ氏とその家族は自由な生活をする権利を認められなければならない。

 南モンゴルクリルタイは、上記二点を中国政府に強く抗議し、求めます。

2025年2月1日

南モンゴルクリルタイ