【報道まとめ】国際フォーラム「南モンゴル自由・独立運動の歴史と展望」開催

日本国内メディアで相次ぎ報道、中国外務省も異例の反応

2025年10月9日、東京都・衆議院第一議員会館にて、国際フォーラム「南モンゴル自由・独立運動の歴史と展望」が開催されました。

本フォーラムは、南モンゴル(中国「内モンゴル自治区」)における民族自決、人権、文化弾圧の現状を国際社会に訴えることを目的とし、学者・政治家・人権活動家らが参加しました。

◆ フォーラムの趣旨と背景

フォーラムでは、20世紀初頭から続く南モンゴルの歴史的経緯、現在の中国による同化政策・越境弾圧の実態、そして未来の展望について幅広く議論が行われました。

主催者側は、「南モンゴルの自由と人権、文化の継承を守るため、国際社会の連携をさらに強めたい」と訴えました。

◆ 登壇者の主な発言

発言者と主な内容

楊海英(静岡大学教授) 中国当局が留学生らに対し、監視・圧力を加える「越境弾圧」を行っていると指摘。「これは明確な内政干渉だ」と批判。

宮脇淳子(歴史学者) モンゴルが分断された歴史を振り返り、「日本人も南モンゴルの歴史を語る責任がある」と述べた。

ショブチョード・テムチルト(南モンゴルクリルタイ会長) 中国政府が南モンゴルのレアアース資源を搾取している現状を批判し、「民主主義国家と連帯し、南モンゴルの独立を実現したい」と訴えた。

高市早苗(自民党総裁・南モンゴル支援議員連盟会長) 中国共産党による人権弾圧に強い懸念を表明。「自由・法の支配・人権という普遍的価値を共有し、連帯を強化していく」とメッセージを寄せた。

◆ 日本国内の報道状況

今回のフォーラムは、産経新聞・読売新聞・日本経済新聞をはじめ、TBS、世界日報、日本海新聞など複数の主要メディアが報道しました。

特に産経新聞は、高市総裁の発言や南モンゴルの現状を詳しく取り上げ、読売新聞・日経新聞も国際人権問題として紹介しました。

このほか、各地の報道機関やSNS上でも関心が高まり、フォーラムの模様や登壇者の発言が広く共有されました。

◆ 中国外務省の反応

フォーラム開催翌日の10月10日、中国外務省は定例記者会見で「中国の内政に干渉する行為だ」と強く反発しました。

報道によれば、同報道官は「人権問題を政治化して中国を中傷する行為は必ず失敗する」と述べ、日本側に抗議を行ったとされています。

この反応は、日本国内の議員会館で開催された市民主導の国際会議に対して中国政府が公式に言及した、きわめて異例の事例です。

◆ 今回の意義と今後の展望

今回のフォーラムは、南モンゴル問題をめぐる議論が国内外で再び可視化される契機となりました。

同時に、中国による人権弾圧や資源搾取への国際的関心を喚起し、日本議会や学界との連携を深める重要な一歩ともなりました。

今後、南モンゴルクリルタイは以下の取り組みを進めていく予定です。

・定期的な国際会議・報告会の開催

・フォーラム成果報告書・証言記録の英訳・発信

・各国議会・国際人権機関との連携強化


◆ 主な報道リンク(外部サイト)

・産経新聞

・読売新聞

・日本経済新聞

・TBS NEWS DIG

・日本海新聞

・世界日報


南国際フォーラム「南モンゴル自由・独立運動の歴史と展望」実行委員会事務局

登壇者と関係者の集合写真(写真:中島)