2022国際女性の日 抗議声明文「中国政府はジェノサイド政策と、女性や子供への虐待を直ちにやめよ!」
本日3月8日は、国際女性の日です。「国際女性の日」は、国際婦人年である1975年3月8日に国連で制定され、その後、1977年の国連総会で議決されました。しかし、その国連の安保常任理事国の一員であるはずの中国では、今、この時も、各民族へのジェノサイドと、女性と子供たちへの虐待が行われています。
今、ロシアの侵略によりウクライナは戦場と化しています。私たちはロシアの侵略に抗議し、ウクライナに平和が実現し、その国家主権が守られることを心から祈ります。しかし、同時に、ウイグル、チベット、南モンゴル各地においては、本来独立する権利を持つ各民族の自決権が奪われ、中国政府による植民地支配が敷かれ、ひどい人権弾圧や虐待が行われている現実にも、国際社会は目を向けていただきたいのです。
そして、弱い立場にある女性や子供たちは、より一層辛い立場に置かれています。ウイグル、南モンゴル、チベットにおいて、女性たちはその尊厳を侮辱されてきました。彼女たちには一方的な産児制限や不妊手術が課せられ、民族の血を根絶やしにする残酷なジェノサイド政策の犠牲者となってきました。
南モンゴルでは文化大革命時代、女性たちがレイプや拷問にさらされ、ウイグルでは中国人との結婚が現在も事実上強制され、チベットでは尼僧たちがその信仰の故に侮辱されています。収容所内部では強制堕胎や、本人の同意なき薬物投与が行われているという証言も多数出されており、法輪功のみならず各民族を対象とした臓器売買も行われています。両親を収容所に送られたウイグルの子供たちは、中国人の経営する施設で洗脳教育を受け、自らのアイデンティティを喪失しています。
モンゴルやチベットでも子供たちは母語や伝統信仰を学ぶ場を奪われ、子供たちの未来は「文化的ジェノサイド」によって失われているのです。香港や中国全土で逮捕される民主運動家の女性たちにも、おそらく同様の悲劇が待ち受けていることでしょう。
私たちは中国政府に抗議すると共に、日本国政府並びに国際社会に訴えます。
1、中国政府は各民族に対するジェノサイドを直ちに停止し、収容所を解体すると共に、あらゆる言論、表現、結社の自由を保証せよ。
1、中国政府はウイグル、チベット、南モンゴルなど。国内における各民族の民族自決権を直ちに承認せよ。
1、中国政府は収容所における女性への侮辱や本人の同意を得ない強制堕胎や薬物投与、そして臓器摘出と違法な売買を直ちに停止し謝罪せよ。
1、日本政府並びに国際社会は「人道に対する罪」に当たる、中国政府のジェノサイド政策をやめさせるために、なしうるすべての査察や制裁を行ってください。
2022年3月8日
主催:国際女性の人権日記念抗議行動実行委員会
参加:在日チベット人コミュニティ、StudentsForaFreeTibetJapan、日本ウイグル協会、南モンゴルクリルタイ、世界モンゴル人連盟、StandwithHK@JPN、アジア自由民主連帯協議会