南モンゴルクリルタイ第二回総会 宣言/新方針/新人事

第二回南モンゴルクリルタイ世界大会宣言

南モンゴルの同胞たちは、1949年の中華人民共和国建国以後、直ちにその遊牧生活の伝統と信仰を否定され、文化大革命時代には、おそらく数十万単位の犠牲者を出す民族ジェノサイドの悲劇に見舞われた。そして今や、生活環境である草原も、民族の言語も奪われるという、環境並びに文化ジェノサイドが中国政府によって行われている。だが、南モンゴルの同胞たちは屈していない。言語を守り、草原を守るために、多くの犠牲者を出しつつも彼らは抵抗し続けている。南モンゴルの同胞を救うことは、私たち海外の全てのモンゴル人の使命である。クリルタイはモンゴル人の国際連帯組織として、この使命を全力で果たすことをここに宣言する。

同時に、今や南モンゴルの同胞が、その命と文化伝統を維持するためには、民族自決権の確立、さらに言えば独立したモンゴル国建国以外に道は残されていないことは、この相次ぐ中国政府のジェノサイド政策によって明確となった。私たちは、あらゆる民主的な中国人たちの活動を全面的に支持する。しかし同時に、中国民主化運動が、私たちモンゴル人の民族自決権を尊重した運動であることを明確に求める。お互いの民族自決権の尊重こそが、真の意味での両民族の友好の前提である。

私たちクリルタイは、国際社会に対し、南モンゴル人の民族自決権の尊重、中国政府のジェノサイド政策の即時停止の声を上げることを求めると共に、この第二回クリルタイ世界大会において、南モンゴルの解放と民族自決のために私たちが最前線として闘うことをここに誓う。

2021年11月25日

第二回南モンゴルクリルタイ世界大会参加者一同


南モンゴルクリルタイ活動方針

中国の独裁政権が現在行っている、南モンゴルにおける政治的、経済的な圧制に抗議し、屈服することなく抗議運動を続ける。さらに、南モンゴルにおけるモンゴル人の民族の自決権を確立し、立憲建国を目指す。

1,2022年冬季北京オリンピック開催に対する抗議活動

 現在中国政府はモンゴルに対する文化的ジェノサイド及び環境破壊を継続中であり、このような国家は、平和と平等の祭典であるオリンピック開催にふさわしいとは到底考えられない。クリルタイは残された時間はわずかかもしれないが、言論活動、平和的抗議活動、そのほかあらゆる手段を通じて、北京オリンピックの開催地変更、最低でも、各国政府のオリンピックに対する政治的ボイコットを行うよう訴えてゆく。

2,中国共産党政権による現在進行中の南モンゴルにおけるジェノサイド政策と環境破壊の実態を公正な資料に基づいて国際的に発信する。

 南モンゴルに置ける弾圧政策とそれによる犠牲者、環境破壊などの実態を、現地からの事実に基づいた証言や映像を収集し、国際的に発信していく。

3,日本をはじめとする諸外国に住む南モンゴル人(留学生、社会人、各国国籍取得者)に対しての脅迫やスパイ行為の摘発

 中国政府は公安当局や各国大使館を通じ、海外で生活するモンゴル人に対しても、母国の家族を事実上人質に取った形で、様々な脅迫行為、スパイ活動の強制、又モンゴル人同士の内部対立への扇動などを行っている。これは各主権国家に対する主権侵害であると共に、在外モンゴル人に対する許しがたい脅迫行為である。この実態を証言や証拠(中国からのメールや電話記録など)によって明らかにする。

4,日本国の人権調査官に対する一次情報の提供

 日本国政府が、中谷元議員を内閣における人権補佐官として任命し、国際的な人権問題に取り組む姿勢を明確にしたことに感謝と敬意の念を表すると共に、1,2,3などの客観的な資料を随時整理して提出し、人権外交の一次資料を提供する。

 その過程で、モンゴル人が現在置かれている様々な問題についてクリルタイとしても、地方議員連盟、国会議員連盟と共に精査し、その救済措置を法的にも解決してゆくことをめざす。

南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)

2021年11月20日


南モンゴルクリルタイ第二回総会新人事

 参加団体:内モンゴル人民党

      モンゴル自由連盟党

      内モンゴル民族党

      南モンゴル青年連盟

      南モンゴル自由民主運動基金

      青旗協会

  新参加:南モンゴル文化連盟

会長 ショブチョード・テムチルト(ドイツ)

常任 副会長 オルホノド・ダイチン(日本)外交・政策

副会長 O・ウルゲン(日本)文化・宗教

副会長 CH・ムンヘバヤル(モンゴル国)広報・宣伝

幹事長 ゴブロド・アルチャ(日本)

副幹事長 アラタンフアー(アメリカ)

     ボルハンフ(フランス)

     ブトゥゲチ(ノルウェー)

     ウリジデルゲル(日本)

南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)

                                                                 2021年11月25日